030625Tateno

 

 

カシマサッカースタジアムとワールドカップ

 

構成

1、鹿島市とサッカーの関わり合い

2、スタジアム改修・新築のポイント

3、スタジアムの有効利用法

4、スタジアムへの交通アクセス・バリアフリー対策

 

 

2、スタジアム改修・新築のポイント

茨城県は、日本と韓国でワールドカップの共催が決定して以来、鹿島で試合を開催するために、カシマサッカースタジアムを新築にするか、改修にするかについて議論があった。結果的には改修することに決定したが、ここではその経過と行政の対応について考えてみたい。

 

 まず、カシマサッカースタジアムでワールドカップの試合を開催するには、改修か新築は絶対に必要だった。それは既存していたスタジアムではFIFA(国際サッカー連盟)の定めるスタジアム整備指針をクリア出来なかったからである。ワールドカップを開催することの意味は、@住民のスポーツ意識の高揚、Aスポーツ文化の振興、B国際交流の促進、CJリーグを上回る地域振興・世界に地域の情報を発信することのによる地域イメージの向上、などが挙げられる。また、前回述べたような地域アイデンティティの形成や行政・住民・企業の連携が深まるといったことがさらに得られる可能性がある。そのためにワールドカップの招致を行うのだ。

 

次に改修・新築のポイントをまとめた。以下は『ワールドカップを迎えるカシマサッカースタジアム』から一部引用した。

http://www.jsdi.or.jp/~y_ide/1910wc07.htm

改修

     改修することの構造上・デザイン上・工事施工上の制約は何か

     工事施工中のJリーグ開催は安全か

     改修は結果的に二重投資となり、無駄が出るのではないか

     ワールドカップ以降の施設管理運営費は収支とバランスがとれるのか

     トイレの数は少ないが対応できるのか

新築

     二つのスタジアムができることによる相乗効果が出るか

     立地場所は鹿島になるのか

     フィールド形態を陸上兼用などの多目的にすべきではないか

     建設コストは改修と比較して高くなるがどうするのか

     鹿嶋市が既存スタジアムの有償払い下げに応じられない場合にも、新設はするのか

     建設可能地はあるのか

     用地買収から始めてワールドカップ前年までに工事は終わるのか

     新たなインフラ整備が必要でないか、それは間に合うのか